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足のケア
フスフレーゲ
ドイツ式、足のケアー、フスフレーゲ。お客様からは足がスーッと軽くなったとご好評頂いています。痛い足の足の裏に出来たタコや魚の目、まめなどの角質などの除去をし、健康で美しい足で気持ちよく歩きましょう。
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- STEP1足の洗浄
- フットバスに足を入れていただき足をきれいにします。菌から足を守るカミツレやカシの樹脂等の殺菌効果のあるハーブエキスを使い。優しい香りで気分もリラックスできます。
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- STEP2足の消毒
- フットバスで足を洗い終えましたら、消毒液で足を念入りの消毒していきます。
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- STEP3爪のケアー
- 爪を長さを整え、特製のダイヤ研磨フレザーを使って、足の状態に合わせたケアーを行います。下の写真は施術後の写真ですが、何か塗料を塗るようなこともなく、爪本来の自然な輝きです。
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- STEP4足のケアー
- あま皮をダイヤ研磨フレーザーで削り、カカトや足の裏に出来た硬い角質やタコ、ウオノメなどを取り除きます。平らできれいに。
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- STEP5足のマッサージ
- 爪や足のケアーを取り終えたらリフレックスオイルを使って足をマッサージし、よくほぐしてフットケアーの終了です。最後にオイルをふき取り、足をきれにして終了です。
健康な足を取り戻すには
足に合った靴と足のケアーが大切です
足のトラブルの大半は靴に起因するものという考え方があります。 靴が足に合わない、靴の履き方が正しくないなどの原因が足にトラブルを招くことになります。
ですから、トラブルの原因となっている靴を何とかしなければ、いくら足をきれいにしても同じところに繰り返しトラブルが発生するということになります。
足をきれいにし、ぴったり合った靴を用意してそれを正しく履いて歩くようにすれば健康的な足、ひいては健康なからだを保つことができるというわけです。
足の裏はセンサー
小さな異変も敏感に感じ取ります
足の裏というのは敏感なところです。 地面との接点として働く足の裏は、接地面の状態を感知し、自らの体を支え、歩くために、じょうずにバランスをとってくれています。
健康的な皮膚の厚さで足を守り、センサーとしての機能をしっかりと保つことが全身の健康を維持するポイントです。 そして、フスフレーゲの真髄は角質のコントロールに合います。
角質とは同じところに強い圧力や摩擦が与えられることで表皮が体を守ろうとして厚くなったものです。
体を守ろうと厚くなったものですが、角質が厚い分、皮膚呼吸がしにくくなり、皮膚としての新陳代謝も悪くなります。
フスフレーゲでは、固くなった角質を本来のやわらかさに戻してあげることで、本来人間が持っている足の感覚を取り戻し、健康ときれいを取り戻します。
正しく爪を整え
本来持つ爪の輝きを取り戻しましょう
爪は何のためにあるのでしょうか、爪がないとどうなるのでしょう。 足の趾で考えてみましょう。
まず、趾先の感覚が非常に鈍くなります。 また、趾先で踏ん張ったりするときの押さえが利かず、体のバランスをとるのが難しくなります。
それでは逆に爪が伸びすぎるとどうなるでしょう。 ソックスや靴の内側に引っかかってしまい、爪をはがしてしまう危険性が出てきます。
あるいは靴の内側のカーブに沿って爪が下方向に向きを変えて伸びていくこともあります。 爪は趾の長さに揃う程度に保つのがよいのです。
本当の足の美しさ
健康で美しい足で気持ちよく歩きましょう
肌を露出する部分はきれいにしておく意識が高いと思います。顔や手がその代表でしょう。 清潔で、荒れのない、潤いのある肌がきれいな肌の定義と言えるのではないでしょうか。
では逆に露出することが少ない場所はどうでしょう。きれいに保とうという意識は低くなっていないでしょうか。
例えば足。足は脳から最も遠いところにあって、地面との接点になっています。 つまり、意識を司るところから最も遠く、最も汚れやすいところなのです。
逆転の発想で、強く足のきれいさを意識していけば、全身をきれいにする意識と行動が身に付くのではないでしょうか。 足のきれいな人は他の部分がおろそかなはずはありません。
足の計測
本当の靴選び、ご存知ですか?
足に合った靴をしっかり履きましょう
ご自身の本当の足のサイズをご存知ですか? 「なんとなく」で選んで靴を買うということは。 当たるか当たらないかわからない宝くじを買うようなものです。
正しい靴選びに大切な事、それは ご自身の足のサイズや幅、そして特徴を知ることが第一です。 足を計測して、正確なサイズや足の特徴を知りましょう。
足に合った靴選びの基本は、
「足長」と「足囲」を把握することから
足の長さのことを、足長(そくちょう)と言います。足の踵から、最も長い指までの寸法です。 足周りの長さのことを、足囲(そくい)と言います。足の指の付け根のでっぱった関節部分を一周した長さです。
足は個性で、さまざまですので一概にこうだとは言いにくいのですが、基本的には、 足の長さが、足囲よりも大きい場合は「幅の広い足」、 足周りの長さが、足の長さよりも大きい場合は「幅の細い足」と考えてください。
日本の一般的な靴メーカーは、足囲と足長がだいたい同じくらいになるように靴が作られています。 したがって、「幅の広い足」[幅の狭い足」をお持ちの方は、サイズを基準とした靴選びは難しいものになります。
靴のサイズ表記は
あくまでも「目安」として存在します
靴のサイズは日本の工業規格であるJIS規格で定められたもので、靴がある程度の互換性があるために設けられたルールです。 日本の靴メーカーはこの決められた目安を基に靴のサイズを設定していきます。
しかし、こうした規格がありながら靴メーカーによって微妙なサイズの違いがあるのは、あくまでこれらが「目安」であるためです。 JIS規格では、「足のサイズや幅」「サイズの表記」の仕方等は定めていますが、 靴の原型でありデザインや履き心地を決める「木型」や「靴」は決められたルールを守っていれば各々自由に作ることが出来ます。
靴メーカーは多くの人に履いてもらおうと独自に「はきごこち」「デザイン」を研究し、メーカーごとに様々な靴が生まれてきます。 そして、その多くの中から、本当に足に合った靴を選び出すのは、砂の中から針を探すようにむずかしいことです。
足に合った靴を探し出す
プロフェッショナルフィッティング
私達は正確な足のサイズを計測し、多くの靴の中から、足に合った靴を選び出します。
足のサイズを計るだけでなく、フットプリントと呼ばれる足の状態も合わせてチェックし、 足の特徴や、どのように足に圧がかかっているなどを分析し、時には骨盤の傾斜を図ったり等、微細にチェックを行います。
そうした過程を得て、足に合った靴を選び、またご希望があれば、足に合った各種調整も行っています。
お時間のない方は無理には計測をお勧めはしません。 足のデータを正確に測り足に近い靴をお勧めしたいという観点から計測は予約をお勧めいたしています。
足にぴったり合った靴を履いた快適さはとても気持ちの良いものです。 しっかりと靴を合わせ歩く事の喜びを感じて頂きたい、痛みを緩和し履いてる事の気にならない靴選びをして欲しいと考えております。
まきづめ矯正治療
痛い巻き爪
治らないとあきらめていませんか?
まき爪は、起こした本人にしかわからず、その痛さも歩行時に大きな痛みを伴う方から、靴を履いた時に痛む方、その痛み方も様々です。
まき爪は拇趾の爪甲横方向に曲がって、皮膚に食い込み、巻き込まれてくる爪の変形です。私の見た爪の中で重度な方は爪の端と端がくっついて、つめが円状に 丸くなってしまう方もいらっしゃいました。
爪が皮膚にくいこんで、爪の先端が痛いというケースが多く、ひどくすると、出血が内芽形成や膿が出るという事もあります。 こうした場合は、すぐに最寄りの医療機関で治療を行っていただくことをお勧めいたします。
また当店にご相談いただければ、ご紹介もできます。
巻き爪でつらい思いをされている方は
まずは靴を見直すことです
まき爪の原因の多くは「合わない靴」と「間違った爪の切り方」です。 まず第一に、足に合わない靴を履くことによるものです。 つま先のゆとりのない圧迫されるような靴。爪の高さが十分でなく爪の先が靴にあたってしまうような靴がそうです。
しかし、大きければ良いと言うものではあるません。大木卓靴は、歩行時に足が靴の中で動き、結局は状態を悪化させてしまいます。 痛いまき爪に合わない靴は最悪ではありませんか。
まき爪でつらい思いをされている方は、まずは靴を見直すことです。 シューフィッターによる足の計測を行い、ご自身の足がどんな状態で、どんな特徴があるか、しっかりと知ることが大切です。 足に合った靴をしっかりと履くことで、足の状態は驚くほどに改善します。
最新素材の超弾性ワイヤーを使い
食い込んだ爪を広げていきます
第二の原因として、間違った常識としてある爪の切り方です。 手の指の爪を切るように、足もまた角を残さないように丸く切るように、教えられた方が多いと思いますが 実は、足のつめは角を残し整える形が正しく。手の指の爪を切るように丸く切ったりするのは間違いなのです。
当店では超弾性ワイヤーを、痛みの軽減や爪の状態の改善に使用します。 超弾性ワイヤーはニッケル、チタン合金を使用した特殊なワイヤーです。180度折り曲げても、元戻ります。
このワイヤーの特製を利用して、爪の状態を改善します。 軽いまき爪なら2~3週間、ひどいまき爪でも段階を位おいて2、3回かけなおせば、2~4か月ほどでより楽な状態になります。
一見シンプルな方法ですが、
巻き爪がみるみる改善していきます
その方法は、爪の両サイドにピンバイスで2か所穴をあけ、ワイヤーを通すだけの簡単な方法です。時間は3~10分もかかりません。 「爪に穴を開けるなんて、痛い。怖いんじゃないか」といわれる方もいらっしゃいますが、痛くありません。
- SETP1爪に穴を開ける
- 爪の一方の脇に、裏側から穴を開けます。痛そうに見えますが、爪を切るのと同じで痛みはありません。
- SETP2ワイヤーを通す
- 穴を開けた爪の片側から超弾性ワイヤーを通し、曲げてふたつ目の穴に通します。
- SETP3ワイヤーを切る
- ワイヤーを引っ張って爪に沿わせ、余分なワイヤーを切り取ります。超弾性ワイヤーの元に戻ろうとする性質が爪を持ち上げます。
- SETP4ワイヤーを固定
- ワイヤーが外れないように、端を接着剤で固定します。所要時間はわずかです。いままで皮膚に食い込んでいた爪がワイヤーに持ち上げられ、人によってはその日で痛みから解放されます。
- SETP5徐々に爪が広がります
- ワイヤーを通してすぐにまき爪が治るわけではありません。時間をかけてゆっくりと爪を戻していきます。症状によっては数か月の時間を要します。根気よく続けることが大切です。
とび上がる位痛かった巻き爪がとんとん触っても痛くない。 掛けた瞬間 巻き爪が皮膚から浮き上がるから痛くないのです。 だんだんと開かせながら綺麗な爪になっていきます。
足の変形と病理
痛い!しびれる!疲れやすい!
様々な足の病気や、変形の原因、症状、靴の対処を紹介しています。
爪のトラブル
爪白癬(爪水虫)
いわゆる水虫は、カビの一種である「白癬菌(はくせんきん)」が足の皮膚などに付着、寄生することで起こる皮膚病です。 足だけでなく体の様々な場所で見られます。足に付着した場合は足白癬(あしはくせん)といい、爪にまで感染した状態を爪白癬(つめはくせん)と呼びます。
長期間足白癬(水虫)を放置しているとこの爪白癬(爪水虫)を発症しやすく、 足の水虫への感染が10年以上にわたっている人の約85%が爪白癬にもかかっているといわれています。 白癬菌への感染の多くは家族内感染が多く、バスマットやスリッパなど、家族で共用してなおかつ感染者がいる場合、注意が必要です。
白癬の根治が難しい理由の一つが、家族の誰か一人だけが治療を行っても、再発・再感染を繰り返すことにあることです。 家族で一致してきちんと治療することが大切です。万一、症状があらわれた場合、たかが「水虫」と甘くみてはいけません。 早期に医師の適切な診断を受け、そして根気よく、家族で協力しながら治療することが大切です。
水虫といえば、かゆみに代表される症状がありますが、爪そのものには神経が通っていないので、爪のかゆみや痛みは感じません。 むしろ爪よりも周りの組織がかゆくなり、水虫だとは分かっていても爪への感染に気が付かないことのほうがおおいでしょう。
もっともわかりやすい症状は、爪の一部が白や黄色っぽく濁ってくることです。 これは初期の段階で、症状が進むと、濁った部分が拡り、爪が厚くなっていきます。こうした爪はもろく、次第にボロボロと崩れ落ちるようになります。
この崩れ落ちた爪は当然白癬菌に感染していて、他の人への感染を広げることもあるので、注意が必要です。 重症になると、靴を履いたときに痛みが生じたり、ひどい場合には痛くて歩けなくなったりすることもあります。
靴が原因で水虫に感染することは、感染者の靴を履かない限りはありません。 ですが、水虫が悪化する原因には靴が大きく関係していることは事実としてあります。
白癬菌は、じめじめと湿りった適度の暖かさを持つ場所を好み、繁殖するので、 通気性の悪い靴の中は、白癬菌にとっては温床となります。また多汗症の兆候が見られる方などはこの傾向が強くなります。
ですから、靴は通気性がよく開放的なサンダルなどが理想ですが、 日常の生活において、どうしてもそういった履物ではいられない場面は出てきます。 そうした場合、日常のちょっとした工夫で、状態を改善することも可能です。
靴下は吸湿性の良い綿製の五本指のものを選び、最低でも一日2回程こまめにとりかえる。 靴やスリッパを何足か用意し交互に履き、中敷きが取り出せるタイプであればはずして乾かす。
靴が脱げる環境であれば、極力蒸れないように気を使い、サンダル等が使用可能な場面であれば、履き替える。 等、手間かも知れませんが、そうしたことを行うことで状況は違ってくるはずです。
また、足に合った靴を履くことも大切です。 足に合わない靴は余計な発汗をうながします。靴がきつければ、そのきつさがストレスとなって発汗を招きますし、 またゆるければ、歩きにくく、足は靴の中で滑ららないようにと汗をかきます。また靴が持つ、靴の中の空気の循環機能を阻害し蒸れやすくもなるのです。
そして、上記と同じ理由で靴を正しく履くこともまた大切です。 靴を履く際には、踵に足を寄せて甲の部分でしっかりと固定します。こうすることで、靴の中で足が前へと滑ることを防止します。 靴の踵を踏みつけたりせずに、紐を結んだまま脱ぎ履きすることは避けてください。必ず紐を一度ほどき、結び直すようにするとよいでしょう。
巻き爪
巻き爪とは、爪が内側に巻いた状態で変形したものです。 自覚症状が乏しく、痛みを感じて医師の診察を受ける段階では、症状がかなり進んでいる場合が多くあります。 最も多くみられるものは、足の親指の巻き爪です。
※陥入爪と混同されがちですが、医学的には明確に区別されています。 陥入爪は爪の角が皮膚に食い込んでいく症状をさし、巻爪は爪が横方向に巻いていくものをさします。 どちらも爪が変形する点では同じですが、併発している場合が多く、混同されやすようです。
■爪はもともと巻いていく性質があります。
爪は元々巻く性質を持っています。普段巻いていかないのは、ものを掴んだり、地面を蹴り出したりする圧力が爪を平らな状態にしているのです。 ですので、寝たきりの状態の人や、麻痺で足で踏ん張れないような状態の足でも巻きつめの傾向は多くなります。
■傷や、深爪が巻き爪の原因になります
陥入爪や、深爪の後など、指に激しい痛みを覚える状態になると、痛みから逃れようと多くの方が指を浮かせて歩く様になります。 足の趾への圧力がなくなり、爪がもともと巻いていく力を抑えきれず、巻き爪は進行し状態は悪化していきます。
■足に合わない靴を履くこと
足先が窮屈で、指が強い圧迫をうけ、爪が食い込み陥入爪となることがあります。 また窮屈な靴だけでなく、サイズの合わない大きな靴、甲の部分でしっかりと固定できない靴は 靴の中で足が暴れて、傷や角質を増やし、それが原因となります。
爪が成長する過程で、爪の縁が内側へと丸く変形していきます。 巻爪の痛みは爪の縁が周囲の皮膚や、肉などを締め付けたり、運動や、爪への大きな負荷、靴にぶつかるなどしたときに起こります。
症状が薄むと、布団の重さでもズキズキと疼痛がするようになり、歩行も痛みのために難しくなります。 こうした痛みを感じると避けようと足の指への負荷を避けようとするため、圧力を失った爪はさらに変形していきます。
ですが、必ず痛みを感じるものではなく、初期の段階や、爪を長く伸ばしていたりすると痛むことが少ないようです。 症状が進行すれば、痛みも出て、治療はより困難になりますので、早期に気が付き治療を行うことが大切です。
■巻き爪の矯正に関して
当店では超弾性ワイヤーによる巻き爪の矯正を行っております。ご相談ください。
■足に合った靴を正しく履きましょう
足に合った靴を履くことです。 もしも靴選びの際にそれらがわからないのでしたら、専門店にいるシューフィッターによる足の計測をしてみることをお勧めします。 また、靴は甲の部分でしっかりと固定できるものが望ましく、指が自由に動くものが必須です。
そして靴を履く際には、踵に足を寄せて甲の部分でしっかりと固定します。こうすることで、靴の中で足が前へと滑ることを防止します。 靴の踵を踏みつけたりせずに、紐を結んだまま脱ぎ履きすることは避けてください。必ず紐を一度ほどき、結び直すようにするとよいでしょう。
痛みがあるうちは難しいかもしれませんが、歩行時にはしっかりと膝を伸ばし、かかとから着地し、 つま先でしっかり地面をけるように歩き、適度に足の趾に圧力をかけてあげるとよいでしょう。
陥入爪
陥入爪(かんにゅうそう)は足の親指によくみられる爪の変形です。 幼児から、高齢者まで男女を問わず幅広くみられ、重症になればなるほど痛みは激しく、 足をついただけで飛び上がるような痛みを感じることもあります。 深爪をしたあとなどに、伸びてくる爪の角が刃物のように爪の下の軟部組織につきささり炎症を起こした状態です。 足の病気のなかでは多くみられ、10人にひとりはこの陥入爪の状態だと言われます。 巻き爪と混同されがちですが、医学的には明確に区別されています。 陥入爪は爪の角が皮膚に食い込んでいく症状をさし 巻爪は爪が横方向にロールし、巻いていくものをさします。 どちらも爪が変形する点では同じですが、併発している場合が多く、こうしたことがもとで混同されやすようです。
■深爪による陥入爪
陥入爪の主な原因は深爪をすることで発生します。 深爪をすると、それまで指で押さえられていた爪の下の軟部組織が押し上げられ、その部分に爪が刃物のように突き刺さるのです。 陥入爪の初期では、痛みが軽い、痛みがないような状態で、 多くの方は少し肉に食い込んだ爪を、再び、深爪することで対処しようとします。 一時的に痛みや不快感は取り除かれますが、この深爪の繰り返しが状態を悪化させる原因になり、 変形はより強くみられるようになり、次第に悪化します。
■足に合わない靴による陥入爪
次に、足に合わない靴も大きな原因です。 ハイヒールなど、足先が窮屈で、指が強い圧迫をうけ、爪が食い込み陥入爪となる場合。 指と指が強く押し付けられ、隣の指の爪が皮膚にあたって傷がつくことがその原因になる場合もあります。 こうしたことは、窮屈な靴だけでなく、サイズの合わない大きな靴、甲の部分でしっかりと固定できない靴でも見られます。 固定できない大きな靴は歩行時などに、靴の中で足が暴れまわり、爪が繰り返し圧迫を受けることでの発症もあります。
爪の縁が刃物のように肉に皮膚に食い込み、痛みや炎症、時に出血などを起こします。 炎症を起こしている部分の痛みが非常強く、肉芽(にくげ)と呼ばれる赤い組織が発生し じくじくしとした液体が染み出して、靴下にしみるなどします。 陥入爪はとても痛く、歩行時や、足の指に圧迫を感じるととても痛く。 指を浮かせるようにして歩くようになりますが、実はこうしたことが巻爪を発生させる要因となます。 爪はもともと巻いていくような性質があり、普段足の指を踏ん張る事で圧力が加わることで 平らな状態を維持します。事実、寝たきりなどで、歩けない人の足は巻いていきます。 こうしたことが陥入爪と巻き爪を併発させる最大の原因となります。
■陥入爪の治療に関して
陥入爪については、爪の食い込みを解消しない限り、完治はしません。 一昔前は治療が困難なもので、爪の端を切る手術が一般的でしたが、 爪の変形を残しことが多いので、慎重に検討すべきと考えます。 現在は「超弾性ワイヤー」による画期的な治療法が登場しています。 爪にワイヤーを通して、皮膚への食い込みを解消し、根気よく時間をかけて、徐々に正常な爪を取り戻すことが可能です。
■足に合った靴を正しく履きましょう
爪先には指が動かせる適度なゆとりがあり、指先が圧迫される先の細いおしゃれな靴は症状を悪化させます。 私達は足の計測を行い、足に合った靴を提供することが出来ます。足の為には紐靴など、しっかりと足を固定できる靴を お勧めしています。また、紐靴などは結んだままにせずに、靴を履く時は、しっかりと踵で合わせて紐を結び直す事が大切です。 億劫でもこうした日常の積み重ねが足のトラブルを防ぎます。 痛みがあるうちは難しいかもしれませんが、歩行時にはしっかりと膝を伸ばし、かかとから着地し、 つま先でしっかり地面をけるように歩き、適度に足の趾に圧力をかけてあげるとよいでしょう。
指のトラブル
槌趾・ハンマートゥ
槌趾・ハンマートゥとは、趾がちょうど金槌の形のように変形することからこのように呼ばれています。 ハンマートゥは珍しい病気ではありません。私も今確認してみましたら第2趾にその傾向が見られました。 自分の足がハンマートゥかどうかは簡単に判断することができます。 素足で床に立ち、次につま先立ちをします。この時、足の指は自然に安定を得ようと地面を掴むようになるはずです。 そして、踵をまた元にしてみましょう。 戻した時に、足の趾が「く」のままならハンマートゥの可能性が高いと言えるでしょう。
ハンマートゥの原因多くが、足に合ってない靴を履くことによる変形です。。 小さく足先が窮屈な靴はもちろんですが 大きすぎブカブカで足を固定しない靴も、運動時に靴の中で足が滑って、つま先が当たってしまうので、こうした靴をはくことにより 足先が伸ばせない、自由に指が動かせない、そんな状態が続いていると足の趾がハンマーのように凸型に変形してしまいます。
その名前の通り、足の指がハンマーのようになり、関節が固定化してしまいます。 足の趾は親指とその他の指で構造が若干違います。親指が2個の骨から構成されているのに対し、ほかの4趾は3個の骨で構成されています。 足が地面に設置している時、親指は地面を踏みつくえるようになりますが、他の4趾は地面を掴むような形になっています。 ハンマートゥはこの地面を掴むような形で関節が固まっていきます。 また凸変形した足の趾は靴にあたり、その部分にマメやタコが出来ることもあります。 軽度のものはマッサージなどで指を伸ばすようにできますが、重度になると関節が固定化し、痛みが耐え難くなるものもあります。
小さく足先が窮屈な靴はもちろんですが 大きすぎブカブカで足を固定しない靴も、運動時に靴の中で足が滑って、つま先が当たってしまうので、こうした靴の使用は控えましょう。 靴は眼鏡などと同じように、体に合ったものを着用しなければ、足の変形を招きます。 足の計測などでしっかりとご自身の足を把握することが大切です。 また、すでにハンマートゥを引き起こし、足の指が靴にあたってしまう場合は シューストレッチャーなどをを用いて、部分的に伸ばすこともできます。 ハンマートゥを防ぐ体操は、お風呂など、足の指が自由になるところで、足の指を伸ばすような体操を行うとよいでしょう。 あまり強く力をいれずゆっくりと指をつまんで伸ばしてあげることです。一本一本の指をもんで、回すようにしてあげるのも効果があります。
多趾症
うまれつきの手足の形成異常で、まだおなかの中にいる赤ちゃんの足の形成時に、 何らかの問題が生じて、多趾症になると考えられています。ちなみに手の場合は指、足の場合は趾と書きます。 手では親指に、足での発症は小指に多く見られます。 先天異常のなかでは、比較的見られやすく足の多趾症は2000人に1人の割合で生まれます。
胎児の足の指の形成期に指の分裂が起こりますが、その原因は遺伝的な要因を含めて不明とされています。 完全に先天性のもので、後天的な発生はありません。
多指症は手足の先天異常のひとつで、指が多い症状です 美容的、機能的な観点から幼少期に手術される方が多いようです。 多趾症は、左右同時に出る場合、片方だけに発生している場合と個人により様々で、 一概に症状は断定できません。左右差がある場合もあります。 そうした場合も市販されている靴では対応しきれず、 幅の狭い靴や、足に合わない靴を履き続けることで、指同士が圧迫されタコやウオノメができたり 外反母趾やハンマートゥなど、他の症状で悩まされる方が多いようです。
多趾症の方の靴でのお悩みは、一本指が多いため、靴の幅が足りなかったり、指の重なった部分が痛いということです。 こうした靴のアッパー部分をシューストレッチャーなどで延ばすだけでは対応しきれない場合もあります。 靴底を切り開いて靴底自体の幅を広げる加工をすることで、比較的安いお値段での対応も可能です。 足型から作るフルオーダーシューズならば、本人の足形からの靴型の作成なので、 本人の足長、幅などの問題はなく足に合った靴をお作りすることもできます。 またセミオーダーの木型や幅出しで対応可能であれば、足に近い木型からセミオーダーの靴をお作りすることも可能です。
足の親指の付け根付近のトラブル
外反母趾
足の障害として最も有名なのはこの外反母趾でしょう。 男性にくらべ圧倒的に女性に多くみられ、足の親指の付け根の骨が、体の外側へと曲がる足の変形をさします。
■1.足に合わない靴を履き続けることによる外反母趾
最も多い原因が、足に合わない靴を長時間履いたことによる外反母趾変形でしょう。 足の幅の狭い人の場合、自分の足の長さに合った靴を履いているはずなのに、ブカブカでフィット感がない。 そのため、自分の足の長さより小さな靴を選んでしまう傾向にあります。
靴のサイズが小さくなれば、幅も比例して小さくなります。 しかし、靴には「捨て寸」という指が靴にぶつかったりせず、ある程度動くことが出来るような空間があります。 この空間まで足をぎゅうぎゅうに詰めた状態で歩行すれば、足の指は靴の形に合わせて変形します。
こうしたことは、実は大きすぎる靴、適切なサイズであっても足が甲部できちっと固定されていないと起こります。 足の甲でしっかりと足を固定しないと、運動の際に靴の中で足が前に滑り、指は靴の爪先へと押し付けられ変形を招くのです。
■2.開張足を原因とする外反母趾
外反母趾が靴による足の変形という考えは一般的ですが、 履物には関係なく外反母趾が起こってしまうことが明らかになっています。 高齢の方によく見られる開張足による外反母趾です。
お年を召された方によくみられる前傾気味の姿勢、この状態で足の重心は足のつけ根の関節に集中しています。 ここには足や体にかかる負担を軽減する「足の横アーチ」と機能がありますが、荷重がより多くかかることで横アーチは次第に崩れ、開張足となります。
開張足をきたすと、足の筋肉の働く向きに変化が起き、本来足の趾を下へと向ける筋肉の作用が、足を外側へとむける働きへと変わってしまいます。 履物に関係せず、姿勢による足への荷重が開張足を引き起こし、筋肉のバランスが変化することで外反母趾が発生するのです。
■3.足に合いにくく、そして開張足になりやすいハイヒールによる外反母趾
女性の履くハイヒールは「爪先が靴に押し付けられる状態」と「開張足の発生」の二つの点で、より外反母趾が起きやすくなります。 足を甲に抑えることが出来ずに、前へ前へと足が滑り、結果つま先で足が抑え付けられ、変形が生まれます。
またヒールの高い履物は、必然的に前足部、足の指から、足の指の付け根の関節にかけて、非常に荷重がかかりやすくなります。 ただ女性をとりまく社会環境を見れば、ヒールの高い靴を履かないといけない場面と機会があります。
そうした場合は、たとえば、ハイヒールを履く場所までは歩きやすい靴で向かい それに値する場所でハイヒールに履き替えればいいのです。 時と場合に合わせた、ちょっとした工夫で今よりも楽な足の状態を生み出すことが出来ます。
足の親指は健康な人でも5~10度ほど曲がっていますが、外反母趾では異常に曲がってきます。 変形の過程において、痛みが必ずしもあるとは限らず、むしろ初期の内に違和感を感じ、早期に対処できれば幸いでしょう。
外反母趾で痛みを感じるのは母趾の変形の過程より、むしろバニオンとやばれる瘤(こぶ)が見られるときに顕著に表れます。 このバニオンは足の付け根の関節のでっぱってくる部分にある粘液の袋が、靴に擦れて炎症をお越しできるものです。
重症になると、足の親指は曲りつづけ、関節がずれて完全に曲がってしまい、 第二趾(足の人差し指)の下に潜り込んだり、上に重なったりします。 靴を履かなくても、地面に足を付けただけでも、強く痛むようになります。また負荷の集中により、タコができやすくなります。
まず足に合った靴を履くことです。 もしも靴選びの際にそれらがわからないのでしたら、専門店にいるシューフィッターによる足の計測をしてみることをお勧めします。 また、靴は甲の部分でしっかりと固定できるものが望ましく、指が自由に動くものが必須です。
そして靴を履く際には、踵に足を寄せて甲の部分でしっかりと固定します。こうすることで、靴の中で足が前へと滑ることを防止します。 靴の踵を踏みつけたりせずに、紐を結んだまま脱ぎ履きすることは避けてください。必ず紐を一度ほどき、結び直すようにするとよいでしょう。
足の親指の付け根にバニオンなどの瘤が見られ、痛む場合は、シューストレッチャーなどで部分的に痛む部分を伸ばすことで 痛みの緩和が可能ですが、それは足に合った靴を履いていることがまず前提となります。
また横アーチの低下など、足の筋力の低下、マメやタコなどには中敷きからの調整が有効です。 低下した横アーチを保持し、アーチを形成し、荷重のかかりやすい部分には荷重を軽減する調整を施します。 また足の親指と、足の人差し指の間にはさむ趾間パットも効果的です。
変形によってできた、足のタコや魚の目、爪への負担などは、足のケアーが非常に有効です。
内反母趾
あまりききなれない言葉ですが、内反拇指は、外反母趾とは逆の方向に足が変形した状態です。 足の親指が 鳥の足のように親指が第2趾から離れるように内反している状態の変形をさし、非常に稀です。 市販している規制の靴では、どうしても足に合わず、お悩みの方が多くみられる症状です。
生まれついての内反拇指は極めてまれです。 内転足のように生まれたばかりの子供に見られますが、多くの場合、医師による適切な処置が行われ、 早いうちでの対処が見られ、先天性の内反拇指は成人にあまりみられることはありません。 後天的な要因で生まれる内反拇指は外反母趾矯正手術後に起こることが多いようです。 靴の形状や、現代の生活においては、内反拇指は非常に起こりずらい足の変形です。
内反拇指は、足の指が広がるようになっていますので、素足の状態ではさほど痛みなどの症状は少ないですが、 靴を履いた際に、痛みや、歩行の障害を招くことがあります。 これは市販されている多くの靴型がやはり、さきにいくにつれて細くなる形状を見て取ればよくわかる事と思います。 足が広がりすぎて、どうしても靴先にぶつかってしまうのです。
市販の規制靴では、内反拇指用の靴というのはなかなか存在せず、 爪先のほうへと、細くなっていくのが基本としてある市販の靴ではどうしても対応しきれないものがあります。 足から木型を製作し、足に合った形でのフルオーダーをお勧めいたします。
強剛母趾
足の親指のつけ根(第一中足趾節関節)の痛みとはれがあり、歩行時の足の蹴り出しの際に、親指の付け根に、強い痛みがあります。
強剛拇趾の原因はじつは今のところ、まだよくわかっていません。 片足だけへの症状もよくみられ、どこかにぶつけるなどした軽いけがが原因ではないかといわれています。 症状的に痛風と見間違いやすいですが、原因は違い、親指を足の甲のほうへと曲げると、骨のでっぱりがぶつかり合って痛みが生じます。 このでっぱってくる骨は軟骨でレントゲン写真に写らず、しらずしらずにそのままにしておくと、最悪関節の破壊が起こってしまいます。
歩行時に、足の親指(第一趾節関節)に激しい痛みが走ります。 また、足を甲のほうに曲げることが出来ません。 正常な歩行では、拇指が曲がることで蹴り出しがスムーズに行われることで足を蹴り出し、歩行することが出来ますが、 強剛拇趾では、この蹴り出す運動が出来なくなります。 一歩ごとに痛みが起こり、その痛みをかばうように、体重を外側へと移すので、足は内転、内返しとなって独特な歩き方をされます。 このような痛みをかばうような歩行は、他の足の変形や病気を招きやすく、 足の小指の付け根の関節(中足骨骨頭部)が強いストレス受けるとともに、結局は第一中足骨骨頭への負荷も完全に取りきれません。 症状がすすむと関節が破壊され、より歩行が困難となり、手術的な療法が必要になります。
症状が比較的軽度な場合は靴による対処が効果的です。 足の蹴り出し、親指を甲のほうに曲げた際に走る激痛を起こさないためには、底の硬い靴。 靴の先の柔軟でない。登山靴のように靴底がしっかりとした堅い構造を持つ靴が良いとされます。 親指を曲げないための加工。つまり規制靴の整形靴技術を用いて、靴底を硬く曲がらないものへと調整し、歩行の際の負荷を取り除くことが大切です。 また、靴底全体に歩行を補助する緩やかな弧を描くローリングを調整することで、歩きやすさを得ることもできます。 (1)ロッカーバーの付いた靴の仕様 靴底にロッカーバーを設けることで、母趾を背屈しなくても体重移動だけで前進運動が出来るようにする。 (2)中足骨パッドの使用 第一中足骨の下、骨頭の後方に中足骨パッドを装着することで骨頭を持ち上げ、母趾の背屈を防止する。
痛風
痛風の発作はある日突然にやってきます。その最初の発作の約7割は足の親指の付け根に現れると言われています。 その痛みは、発作を経験した事のない人のは想像を絶する痛みで、我慢強い大人でも歯を食いしばっても涙が出てくるほどです。 強烈な痛みを伴う発作が起こると、痛みは平均で3日~10日ほどと言われますが、個人差があり、2か月以上にわたって痛みが続くという方もいるそうです。 しかし、発作の起こっていない平時においては自覚症状もないので、通常の日常生活を送ることが出来ます。 痛風というその名称は、「風が吹いただけでも痛む」ような強烈な痛みと 「痛みが嵐の風ように吹き荒れたり、時に凪いだりと、まるで風のような症状から」とも言われ、諸説あります。
痛風は関節の痛みなので関節炎の一つの形態と言えます。 痛風発作の最大の特徴であるその痛みは体内で免疫機能である白血球が尿酸の結晶を異物と判断し、攻撃する事から起こります。 その仕組みは、血中の尿酸濃度が高まることから始まります。 通常、尿酸で体外に排出されますが、これが過剰に血中や体内にある場合、体は尿酸を排出しきれず、また溶けきれない尿酸は結晶化します。 これが尿酸ナトリウムと呼ばれるものです。この結晶、尿酸ナトリウムは血中を流れ足の親指など、関節部などにあらわれ、増加します。 白血球はこの尿酸結晶を異物として攻撃し、結果発作を引き起こします。 白血球は、体内に細菌や異物が進入すると、それらを自分の中に取り込み、消化分解する免疫機能としての役割を果たしていますが、 白血球は尿酸ナトリウムは消化できずに、力尽きて死んでしまいます。 その白血球が死ぬ過程で乳酸が発生し血液を酸性にするので、より尿酸が結晶化しやすくなり、悪循環を生みます。 なぜ親指にその発作が集中するのかは、諸説あり、原因は定かではありませんが、 足の先は体の末端で平均的に温度が低い為に結晶化しやすく、足の親指は、他の足の関節よりも大きい為に更に結晶化しやすく溜まり易いのだと言われています。 暴飲暴食など偏った食生活や生活習慣、過度なスポーツ運動は控えましょう。
痛風はある日突然に起こります。一番初めの発作の多くは足の親指の付け根にあらわれますが、 足の親指だけに現れるだけでなく、足首、くるぶし、膝の関節、手の指の付け根、手首など関節に現れることもあります。 痛風発作が始まると、安静していても痛みがあり、 微細な振動や、少し体を動かしただけでも激痛が走り、立ち上がることもできなくなるほどです。 1週間から10日程で痛みは徐々に和らぎ、何事もなかったかのように、自覚症状がなくなります。 しかし通風は、発作が治まったからと言って病気が改善された訳ではなく、 治療や生活習慣を改めず、そのままにしていると半年から1年で、また同じような発作が起こります。 そして発作の感覚は次第に短くなり、足首や膝の関節へと広がってゆきます。
痛風の発作時は、足をつくだけでも激痛が走り、靴や靴下を履くだけでも非常に難儀します。 こうした状態では、歩くことは難しく、もし初めての発作であれば必ず専門の医師のもとで診察を受け、 鎮痛剤(市販の消炎鎮痛剤であるアスピリンは、痛風を悪化させる可能性があるのでご注意ください)などを処方してもらってください。 靴での対処ですが、多くの場合、親指のつけ根の発生が多く、この痛む部分に対して、インソールなどで圧力をうまく分散させてあげる加工が有効です。 皮膚にあたる部分は柔らかい素材を用いて、構造もできるだけシンプルで、縫い目の少ない作りのものが良いでしょう。 また靴を履く際には、痛いからと言って靴下を履かないようなことはせず、緩くなく、かつ締め付けすぎない足にしっかりあったものを履いてください。 皮膚に当たれば激痛がはしるので、緩めの靴を選ぶ傾向がありますが、固定できる靴をおすすめします。靴がブカブカであるけば、結果患部にぶつかることも おおいにありえます。
親指以外の足の指の付け根のトラブル
開張足
足のトラブルというと外反母趾や偏平足などを真っ先に思い起こしがちですが、 実は日本人の足のトラブルに最も多い、国民病ともいえるのが、この開張足です。
足の裏には「アーチ」と呼ばれるものがあります。 アーチは、内側、外側の縦アーチと、横アーチの3つから構成されます。 縦の内側のアーチは土踏まずとして有名です。
開張足は3つのアーチのうちの足の横アーチが低下したものを言います。 足のアーチ構造はバネのように機能して、体にかかる衝撃を分散吸収しますが、 3つのアーツの構造はそれぞれが支えあうように複雑に関連しているため、横アーチの低下はそれだけでなく 他の2つの縦アーチと一緒に低下します。
縦アーチの低下、つまり偏平足の誘発が起こりえるのです。 これにより足のアーチは徐々に崩壊し、足全体が扇状に広がっていきます。
開張足の原因としては、先天的な結合組織、つまりは関節や靭帯などの遺伝的な問題に加えて 肥満や、運動不足、長時間の立ち仕事や、急激な運動による足への高負荷、誤った靴選びによる負荷が 足の関節や靭帯が弱化し、横アーチを支える筋肉の緊張が衰えることで生じます。
開張足が進むことは、横のアーチの崩れにより偏平足を誘発するだけでなく様々な足の障害を引き起こします。 足の指のつけ根の第二、第三中足骨骨頭底部に対する荷重は時に神経を圧迫し、 足底にはタコや、魚の目が出来やすくなり、中足骨骨頭痛や、モルトン、そして外反母趾、内反小趾、ハンマートゥなどの原因ともなります。 非常にまれではありますが単独で発生した場合は、足型足底では足囲に対して足幅の数値が大きく、 そのバランスのくずれをしることで発生の目安を知ることが出来ます。
結論から言えば、開張足の足に対しての靴での対処としては ペロッティと呼ばれる中足骨パット等を用いて、低下したアーチをサポートする様な中敷きを設置することをお勧めします。 フットプリントにより足の圧を足底し、足の付け根の関節の後方にアーチサポートを置くことでアーチの落ち込みを支えることが出来ます。 このアーチサポートは人により、足のサイズや、状態によって異なります。 靴を選ぶ際は甲の部分でしっかりと抑えて、足の指先に十分なゆとりのある靴が良いと言えます。 抑えがなく、パタパタとしてしまうような大き目な靴、逆に窮屈すぎる靴はどちらも症状を悪化させるだけでなく、 他の変形も招いてしまうために、靴の知識を持った専門家とともにしっかりとした靴選びを行うことがなによりも大切です。 また、拇趾球ローリング、バタフライロール、ヒールローリングなどの規制靴の整形外科的補正を行うことで、より効果的に開張足状態を楽にします。
内反小趾
靴によって引き起こされる、足の趾の変形といえば、真っ先に外反母趾を思い浮かべますが、 実は外反母趾と同じくらいに、足に見られる変形がこの内反小趾(ないはんしょうし)です。 外反母趾は足の親指が小指のほうへと曲がっていきますが、この内反小趾は足の小指が、親指側に曲がってしまう変形です。
第五指中足骨骨頭が外側に突出して疼痛をきたす疾患であり、第五趾は内反する。 バニオネットとよばれる滑液法の炎症が見られ、足に合わない靴を起因とする場合が多い。女性への好発が見られる。
内反小趾の原因は基本的には外反母趾の原因と同じものがあります。
■足に合わない靴を履き続けることによる内反小趾
最も多いと思われる原因がまず、足と靴のサイズ違い、つまり足に合わな靴を長時間履いたことによる変形でしょう。 足の幅の狭い人の場合、市場に出回る規制の靴の多くを、本来自分の足の長さに合った靴を履いているはずなのに、 ゆるく感じ、足が靴の中で泳いでいるような状態を感じることがあります。そのため、自分の足の長さより小さな靴を選んでしまうことがあります。 たしかに靴のサイズが小さくなれば、幅も比例して小さくなります。 靴のつまさきには「捨て寸」という指が靴の先にぶつかったりせず、ある程度動くことが出来るような空間があります。 この空間まで足の趾をぎゅうぎゅうに詰めた状態で歩行すれば、当然、靴の形状に合わせて変形します。 こうしたことは、実は、大きすぎる靴、あるいは適切なサイズであっても、足が甲部できちっと固定されていないと起こりえることなのです。 足の甲部でしっかりと足を固定しないと、歩行や運動の際に、靴内で足が前に滑るので、結果、足の趾は靴の爪先へと押し付けられ変形を招くのです。
■ハイヒールと内反小趾
足を甲に抑えることが出来ずに、前へ前へと足が滑り、結果つま先で足が抑え付けられ、変形が生まれます。 またヒールの高い履物は、必然的に前足部、足の指から、足の指の付け根の関節にかけて、非常に荷重がかかりやすくなります。 ただ女性をとりまく社会環境を見れば、ヒールの高い靴を履かないといけない場面と機会があります。 そうした場合は、たとえば、ハイヒールを履く場所までは歩きやすい靴で向かい、 それに値する場所でハイヒールに履き替えればいいのです。 時と場合に合わせた、ちょっとした工夫で今よりも楽な足の状態を生み出すことが出来ます。
内反小趾になると、親指側に曲がった小指のつけ根の骨が飛び出してくるので、外反母趾同様、靴に飛び出した部分が当たり 炎症をおこすようになり、痛みだします。これを外反母趾のバニオンに対し、バニオネットと呼びます。 また、小指のつけ根に魚の目、タコなどが出来ていたむことや、 爪の圧迫から爪の変形が起きて、陥入爪などを併発することもあります。
内反小趾は合わない靴を原因とすることがほとんどの場合です。 つまり、足に合ったしっかりとした靴を履く事が、なによりの予防と症状の緩和につながります。 足の計測を行い、しっかりとご自身の足を理解することから始めましょう。 靴の脱ぎはぎの多い日本では、ぬぎはぎの簡単な紐や固定のないスリッポンタイプの靴が好まれる傾向がありますが 歩くための靴としては、やはりしっかりと足を固定できる紐靴や、甲でしっかりと抑えられる靴が良いです。 抑えのない靴で長時間歩くと、靴の中で足は前へ前へと移動し、知らないうちにつまさきの変形を起こしがちです。 また、紐靴も一回結んだらそのままという方が非常に多いのですが、 できることならば、履くたびに紐を結び直し、しっかりと足に固定することが、足の変形の予防において重要な事です。
中足骨骨頭痛
足の甲を手で触るとそれぞれ足の趾へとつながる5本の骨があるのがわかります。これが中足骨とよばれる骨で その骨の頭、指の付け根の大きな関節が中足骨骨頭にあたります。この先端が痛んでくる症状を中足骨骨頭痛と呼びます。
原因としてまず挙げられるものが開張足と言えます。 直立歩行をする私達の足には全身の体重がかかっています。 足はその荷重を一端にうけていますが、実は足裏全体でこの体重を支えているわけではなく、 踵、足の親指のつけ根の骨(第1趾中足骨頭部)、小指の付け根の骨(第5趾中足骨頭部) この3点とその間の弓なりになったアーチと呼ばれる構造が、足を支えているのです。 ハイヒールなどの前足部、足の爪先へと体重がかかりやすいもの、 姿勢の変化による前足部への体重の集中などで起こる開張足は足の横のアーチを破壊します。 こうなるといままで荷重がかからなかった部分にまで体重がかかるようになり、足の変形、そして痛みとして現れます。 同様な症状に、足の趾の第2、第3の神経が押しつぶされて足が痛むモルトン病などもありますが、原因は同様のものと言えます。
病名通りですが、歩いていると足の指のつけ根の先端である中足骨骨頭が痛みます。 また、開張足により低下したアーチは、アーチの低下前の荷重とは違い、第二、第三中足骨骨頭付近にマメやウオノメなどの角質の増殖が見られる。
どの足の変形、そして症状にも言えることですが、足に合った靴を履くのが第一です。 基本的には安静が必要ですが、歩かずに生活をするのは難しく、まず日常生活における最低限の負担を軽減するために靴を、足に合わせたものへと変えることが大事なのです。 当然のことながら、ハイヒールなど、中足骨骨頭部に圧力が高くかかるものは厳禁です。 そうしたうえで、開張足、偏平足など低下した足のアーチを支える構造をもち、また足の指の付け根のしたをソフトに仕上げ痛みを軽減するインソールは非常に効果的で、 中足骨骨頭部の圧力、痛み、を軽減します。中足骨骨頭痛は保存的な靴での対処で、症状は大きく軽快します。 また日常的な足のケアでは、足を温湯につけたり、ホットパック等により足を温めて軽い運動をさせ、血液の循環をよくする。 足趾の伸展運動をマメに行い、アキレス腱を伸ばす運動を併用し、血液循環をうながすことで、より良好な結果を得ることが出来ます。
モルトン病(モートン病)
モルトン病は神経が圧迫されることにより、足の蹴り出しなど、歩行時に痛みが走る足の病気です。 1876年、トーマス・G。モルトン(Thomas G. Morton)により発表され、以後、モルトン病として知られるようになりました。
モルトン病は、足の指へと届く神経が、足のつけ根あたりで圧迫されることによって生まれる神経障害です。 女性に多くみられるこの症状の原因は、足の横アーチの崩れである開張足に始まることが多く、ヒールが高く、 つま先が締め付けられるような靴、ハイヒールに代表される女性の履物が原因となります。
■原因はハイヒール
踵が高く、そして爪先が細く、スタイリッシュで女性の足を美しく見せるハイヒールですが、足には思わぬ負担をかけます。 高い踵は、重心をつま先へと集中させ、スロープを滑るように足は窮屈なつま先へと押し込まれます。 ハイヒールと言えば、外反母趾を思い浮かべますが、実はあまり気づかぬうちに別の症状が進行しています。
■ハイヒールは開張足を生む
足は体を支えるために縦に二つ、横に二つのアーチ構造を持っています。 踵、小指のつけ根、親指の付け根の三点の間にカメラの三脚のように互いを支えあい、バネのように作用して、 体にかかる負担を軽減しています。 足のつま先に持続的な強い力をうけることで、足の親指のつけ根から、 足の小指の付け根にかかるゆるやかなアーチである「横アーチ」の構造を破壊します。これが開張足です。
■中足骨骨頭部の痛みの発生
こうなると普段体重がかかる事のない親指と小指以外の中足骨骨頭にまで体重がかかるようになり さらに、ぎゅうぎゅうに押し詰められた靴の中で、足の骨はお互いにぶつかりあうように圧迫され、 骨の間にある神経がつぶされて足が痛むようになるのです。
モルトンの症状は足の痛みです。 足先、土踏まずから先、足の裏にどちらかといえば内部からジンワリとしたしびれるような痛みがあります。 じっとしていれば痛みなどはなく、歩く時の脚の蹴り出しの際に、足に痛みが走り引きずるように歩いてしまいます。 しばらく歩かずに休んでいると痛みは引いていきますが、また歩けば痛みが起きてきます。 これは、足の指へと届く神経が、足の足の神経が圧迫刺激されることにより、起こるもので 足の蹴り出しの際に痛むのは、その際に負荷が一番かかるからです。
どの足の変形、そして症状にも言えることですが、足に合った靴を履くのが第一です。 基本的には安静が必要ですが、歩かずに生活をするのは難しく、まず日常生活における最低限の負担を軽減するために靴を、足に合わせたものへと変えることが大事なのです。 当然のことながら、ハイヒールなど、中足骨骨頭部に圧力が高くかかるものは厳禁です。 そうしたうえで、開張足、偏平足など低下した足のアーチを支える構造をもち、また足の指の付け根のしたをソフトに仕上げ痛みを軽減するインソールは非常に効果的で、 中足骨骨頭部の圧力、痛み、を軽減します。中足骨骨頭痛は保存的な靴での対処で、症状は大きく軽快します。 また日常的な足のケアでは、足を温湯につけたり、ホットパック等により足を温めて軽い運動をさせ、血液の循環をよくする。 足趾の伸展運動をマメに行い、アキレス腱を伸ばす運動を併用し、血液循環をうながすことで、より良好な結果を得ることが出来ます。
土踏まず周辺のトラブル
足底腱膜炎
足の裏の踵から爪先へと延びる筋肉の炎症をさします。 足底筋膜は足の筋肉の動きを助ける役割を担っていて、この足底筋膜炎が無理に引っ張られて、炎症をおこしてくるのが足底腱膜炎です。
足底腱膜炎の症状は、足の裏、踵の少し前あたりに顕著に表れます。 軽いうちは痛みというよりも、足の裏が火照るような熱さを感じるような状態です。 この段階では、マッサージなどで緩和も可能ですが、症状が進むと朝起きたとき、ベッドから立ち上がった、その第一歩に強い痛みを感じる状態になります。 痛みは、歩いているうちに薄れていきますが、夕方になるとまた痛みだし、翌朝また同じように痛みます。
症状を持った方の多くが、いわゆる肥満を抱えていて、また一日立ち仕事を続けるような方にも、よく見られます。 またこうした状態に、偏平足などの足の衝撃吸収機構であるアーチお低下などがあると、よりこの症状を抱えやすいと言われています。 あまり意識することではありませんが、人間の足は想像以上に私たちの体を支えてくれているのです。 歩行時に人間の足には体重の25%増しの重さが足にかかると言われています。 これを平均的な一日の歩行量に換算すると、足にかかる負担はなんと600トン近い不可がかかっていることがわかります。 こうしたことが日常的に続く足には疲労が蓄積され そして限界をもった足があげる悲鳴こそが、足底腱膜炎なのです。
足底腱膜炎になった状態というのは、足が疲労に耐えかねて、悲鳴を上げている状態です。 まず、足の疲労を取り、休ませてあげる事が大切です。 足の疲労を取るには、土踏まずを中心にして、足の裏をもみほぐすようにし、血行をよくしてあげること 靴を脱いだ後などは、氷で火照った部分を冷やす。また湿布などを貼ってあげるのも効果を上げます。 夜寝るときは足を枕などの上に少し上げる形で就寝すると疲れが取れやすいように思えます。 ですが、これらは対処的なもので、抜本的な対策は体重を減少させ、足への負荷を軽くすることです。 ダイエットとして、最も手軽で効果的なのがウォーキングなのですが、 足底腱膜に炎症を起こした状態でのウォーキングは、状態を悪化させる要因にもなりますので、あまりお勧めできません。 水泳や、自転車など、足底部への負荷がない運動をお勧めします。 ですが、歩かずに日常生活を送ることは非常に難しく、やはり足に合った靴が必須にはなるのです。 足の計測などでしっかりとご自身の足を把握し、足に合った靴を履くことがまず第一です。 着地時にカカト部分への衝撃を吸収する構造を持った靴をお勧めします。 規制靴の整形靴補正、ヒール部分にローリングを付けたり、緩衝材を配置したりすることをお勧めいたします。 またアインラーゲン(靴の中敷き)を加工し、かかとの痛み部分の圧力がかからないように調整することも大切です。
偏平足
足の裏の踵から爪先へと延びる筋肉の炎症をさします。 足底筋膜は足の筋肉の動きを助ける役割を担っていて、この足底筋膜炎が無理に引っ張られて、炎症をおこしてくるのが足底腱膜炎です。
足底腱膜炎の症状は、足の裏、踵の少し前あたりに顕著に表れます。 軽いうちは痛みというよりも、足の裏が火照るような熱さを感じるような状態です。 この段階では、マッサージなどで緩和も可能ですが、症状が進むと朝起きたとき、ベッドから立ち上がった、その第一歩に強い痛みを感じる状態になります。 痛みは、歩いているうちに薄れていきますが、夕方になるとまた痛みだし、翌朝また同じように痛みます。
症状を持った方の多くが、いわゆる肥満を抱えていて、また一日立ち仕事を続けるような方にも、よく見られます。 またこうした状態に、偏平足などの足の衝撃吸収機構であるアーチお低下などがあると、よりこの症状を抱えやすいと言われています。 あまり意識することではありませんが、人間の足は想像以上に私たちの体を支えてくれているのです。 歩行時に人間の足には体重の25%増しの重さが足にかかると言われています。 これを平均的な一日の歩行量に換算すると、足にかかる負担はなんと600トン近い不可がかかっていることがわかります。 こうしたことが日常的に続く足には疲労が蓄積され そして限界をもった足があげる悲鳴こそが、足底腱膜炎なのです。
足底腱膜炎になった状態というのは、足が疲労に耐えかねて、悲鳴を上げている状態です。 まず、足の疲労を取り、休ませてあげる事が大切です。 足の疲労を取るには、土踏まずを中心にして、足の裏をもみほぐすようにし、血行をよくしてあげること 靴を脱いだ後などは、氷で火照った部分を冷やす。また湿布などを貼ってあげるのも効果を上げます。 夜寝るときは足を枕などの上に少し上げる形で就寝すると疲れが取れやすいように思えます。 ですが、これらは対処的なもので、抜本的な対策は体重を減少させ、足への負荷を軽くすることです。 ダイエットとして、最も手軽で効果的なのがウォーキングなのですが、 足底腱膜に炎症を起こした状態でのウォーキングは、状態を悪化させる要因にもなりますので、あまりお勧めできません。 水泳や、自転車など、足底部への負荷がない運動をお勧めします。 ですが、歩かずに日常生活を送ることは非常に難しく、やはり足に合った靴が必須にはなるのです。 足の計測などでしっかりとご自身の足を把握し、足に合った靴を履くことがまず第一です。 着地時にカカト部分への衝撃を吸収する構造を持った靴をお勧めします。 規制靴の整形靴補正、ヒール部分にローリングを付けたり、緩衝材を配置したりすることをお勧めいたします。 またアインラーゲン(靴の中敷き)を加工し、かかとの痛み部分の圧力がかからないように調整することも大切です。
ハイアーチ・凹足
足を表す言い方としてよくきかれる足の甲が高く盛り上がっている「甲高」という状態の方は、凹脚、ハイアーチと呼ばれる状態です。 足の裏にはバネの役目を果たす、踵、足の小指のつけ根、足の親指のつけ根の三点を互いに結び合う「アーチ」いう構造があります。 扁平足がこのバネが伸びきって、足や体への衝撃の緩和が悪くなるのに対して、 凹足ハイアーチの状態では逆にこのバネが縮まってしまって足や体への衝撃の緩和が悪くなる状態です。
凹足・ハイアーチの原因は足を形作る筋力の不均衡によるものです。 家系的な遺伝によるものが強く表れるといわれていますが、生まれた時点で現れるものではなく 成長の過程であらわれやすいと言われています。 また、後天的な発生では、麻痺や筋ジストロフィーなどの神経疾患を原因とするもの、 極端な筋肉の使い方による習慣的なものを原因とするもの、と様々です。
■神経疾患を原因とするもの
麻痺による凹足は突発的なものも多く、弛緩してバランスを失い不均衡となった足は凹足を生み出します。
■習慣を原因とするもの
関節を曲げるときや、力を入れるときに人間の筋肉は伸びたり縮んだりして、運動を行っています。 踵が高い靴を履き続けると、重心は足の爪先などの前足部に集中し、つま先で立つような状態が続きます。 こうすると足の裏の筋肉や、すねの前面の筋肉のバランスが崩れ、ハイアーチ・凹足状態を生み出します。
体の重みを支えるのが踵や親指と小指の付け根の点で支えることになるので、前足部や踵に大きなタコや角質ができる 足底筋膜炎(そくていきんまくえん)や踵骨棘(しょうこつきょく)が生じて痛みが伴うようになる。
甲が高く、ハイヒールなどを好まれる方が多くいますが、ハイヒールをそのまま履き続ければ 筋肉のバランスの状態は悪くなる一方で、さらなる凹足状態を生み出します。 紐靴などの、足の甲の部分で調整が可能な靴が良いでしょう。 凹足の足は靴や中敷きで症状を緩和することはできます。 土踏まずが高く、たいていの靴を履いた状態では、ふまずは浮いた状態です。 中敷きはふまずを伸ばすように、アーチを調整して、緊張した足の状態を緩和する方向へと持っていきます。 また負荷がかかり、タコやウオノメが見られる箇所はクッション性が良く柔らかく足あたりの良い素材を使うことで 症状を緩和することが可能です。 また
踵のトラブル
踵骨棘
踵骨底面には、足底腱膜、母趾外転筋、短趾屈筋、足底方形筋などが付着している。 これらの筋群によって牽引力が繰り返しくわえられると、その起始部において腱膜炎や、骨膜炎を生じ疼痛が起こる。 踵骨の足底腱膜付着部に時折生じる棘で、とがった先端は主にして遠位を向いているが、多少は下にも向く。
足底腱膜炎はスポーツによる過剰負担が招く生涯としてよく知られている。 原因は骨棘そのものではなく、むしろ足底腱膜とそこに付着する足部固有筋の付着部炎にある。 棘がある位置は圧により痛みを感じることもあるが、棘が大きくなれば痛みも大きくなるとは必ずしも言えない。 踵に付着した腱膜に反復して繰り返される小さな刺激により、ヒールパッドがショックを吸収する機能を失い、疼痛が発生すると言われている。
歩行時あるいは規律時に踵部痛を主訴とする。疼痛が著しい場合には、跛行(はこう)を呈する。 中年に好発し、男性よりも女性に多い。外見的には異常はなく、踵部底側局所熱感や腫脹を認めることもない。
局所安静が大切である。医師による適切な処方後 足底板などの保存的両方によって治癒が可能である。
その他足のトラブル
О脚・X脚
О脚とX脚は、過度なものでなければ、大きくは生活に影響はしませんが、 見た目、外観上気にしている方は多い様に思えます。 理想的な脚の状態としては、足をそろえて立った状態で、母趾の横、内くるぶし、ふくらはぎ、膝、ふとももの5点が付き、その間に四つ空間が開くような 状態が「美脚」の条件なのっだそうですが、なかなかそこまできれいにそろう方はお見かけすることはありません。
■O脚とは
О脚とは足の指先、内くるぶしを付けた状態で立った時に、両膝に空間に指が2本以上はいる状態を指します。 単にO脚といっても状態は様々で、変形性膝関節症などをお持ちの方は、膝蓋骨が外向きに、前に曲がる方。 比較的若年層に多くみられるO脚では、膝蓋骨は内向きに、外側へ反るように曲がる(反張膝)といった状態の方が多いようです。
■X脚とは
X脚とは膝をそろえて立った状態で、膝ではなく、内くるぶしが離れた状態になったものです。
テキスト
О脚は日本人に多く、年齢を重ねるにしたがってその度合いが増加する傾向にあります。 Oひざ関節内側に荷重が強くかかるので、変形性膝関節炎の一因にもなっています。 X脚は欧米人に多く、膝関節外側に荷重が強くかかっており、同様に変形性膝関節炎の原因となる。
中足部から後足部にかけて外側ウエッジや内側ウエッジを入れ、下肢の荷重をひざ関節の外側 あるいは内側に移動させることで痛みを軽減する方法がある。 ウエッジの厚みや挿入箇所などを決めるには、体全体のバランスや歩行歩行の状態などを総合的に判断しなければならないので高度な技術を要する。
変形性膝関節炎
変形性ひざ関節症は、老化、肥満、O脚、運動不足などが原因で発症する慢性疾患で、 ひざの関節軟骨や半月板が徐々に摩耗し、悪化すると骨まで変形する大変な痛みを伴う病気です。 現在、変形性膝関節症の患者数じゃ約1000万人とも言われ、非常に身近な病気と言えます。
身近な病気である変形性膝関節炎ですが、はっきりした根本の原因はわかっていません。 ただ、老化、体重の増加、O脚、運動不足、姿勢の変化による足への荷重の変化など様々な原因が複雑に入り組んでいるようです。
■老化
関節のクッションである軟骨に栄養を供給しているのは滑液包のなかにあるヒアルロン酸です。 これらが加齢に伴い減少することで、軟骨が傷つきやすくなると言われています。
■体重の増加
人間を支える日本の足は、一般的に一日にジェット機一機分の体重を支えていると言われています。 これは歩行時など、ひざや足にかかる負担は体重の約3倍近い荷重がかかっているためです。 体重が重く、ひざや脚への負担が大きい人ほど、発症率は高くなります。
■運動不足
関節は、それを内包する骨や、軟骨など靭帯で支える形で成り立っています。 膝が痛く運動不足がつづけば、当然筋力や靭帯は弱くなり、症状は進むことになります。
■ひざの痛み
変形性膝関節炎の主な症状は、じっとしている時ではなくひざを動かしたときに現れる痛みです。 最初はベッドやイスから立ち上がるときなど、ひざに高い負荷がかかることで痛みがあらわれます。 症状がすすめば、階段の上り下りや、膝を曲げて座った時などにも痛みがあります。 安静にしていれば基本的に痛みはないのですが、重度のものではじっとしていても痛みが取れないこともあります。
■ひざに水がたまる
関節が炎症を起こすと滑膜の細胞と炎症を起こしている細胞は増殖します。 そしてこれらの細胞は炎症性の浸出液を排出します。この排出液はよく「水」とたとえられ、「ひざに水が溜まった」という状態をつくります。 ひざの水、炎症性の浸出液の中には関節の軟骨を溶かそうとする有害物質が含まれています。 滑膜炎が続いている状態では、膝のクッションである軟骨は有害物質を含んだ炎症性の浸出液から栄養を受けることになります。 次第に弱っていき、運動時の摩擦も加わり消えていきます。
■ひざの変形
炎症が起こり、症状がすすむと膝関節の破壊がすすみひざは変形していきます。 膝に水がたまる状態はすでに症状がだいぶ進んだ状態です。 軟骨が消える、増殖した滑膜組織は骨の中へと進入し、滑膜細胞から放出される物質は骨により骨はむしばまれ、そして変形が起こります。
足に合った靴を履くのはまず大前提と言えます。足の計測でしっかりとご自身の足を把握しましょう。 歩行時に足は様々な動きを見せ、足に合った靴でなけば、安定性にかけて転びやすくなりますし、他の足の変形を招くこともあります。 紐靴が望ましいのですが、甲の部分でしっかりと止められるのであれば、マジックテープなどでもかまいません。 変形性膝関節症の靴選びは、足をついたときにぐらつかない安定した靴が良く、 ヒールは低く、そして安定したものが良いでしょう。また踵は足を包むカウンターがしっかりしたものが良いでしょう。 またオーダーアインラーゲンなど中敷きによる調整も有効です。 変形性膝関節症といっても膝の変形の方向が、外向きか、内向きかで調整の方法も違ってきます。 その膝の曲がった方向をサポートする形で、中敷きに外側ウェッジ、 内側ウェッジなどの加工を施すことでひざを中敷きからサポートする方法もあります。
尖足
尖った足、その呼び名がまさに明快に実態を表すのが「尖足」です。 通常私たちが床の上に立った時、指先から踵までが床に着きますが、 尖足とはつま先立ちの状態の足で、踵を地面に着けようとしても可動域がなく、立ったり歩く時も踵が床に付かない状態の足をさします。 強い尖足状態の脚をお持ちの方の中には、指先だけで立ったり歩いたりしている事もあります。
尖足の原因は先天性のものや、発達障害、高齢者になられてからの後天性のもと様々です。 この大多数の尖足は先天的な筋肉の発達障害に起因するもので、アキレス腱によって踵骨を引っ張り上げることが原因となっています。
■先天性、発達障害による尖足の原因
アキレス腱は脛骨にくっついているヒラメ筋という筋肉と、膝裏の大腿骨下部から伸びてきている腓腹筋(ひふくきん)という筋肉とが合わさって踵の骨へと繋がっているものです。 この腓腹筋が脳性小児麻痺や脳卒中などからくる下腿後面の筋肉のけいれん、脊髄性小児麻痺でみられる下腿前面の筋肉の麻痺などが原因となり尖足は生まれます。
■後天性、高齢者に多い尖足の原因
また、高齢者に多い後天的尖足の特徴としては長期にわたる寝たきりの生活で掛け布団が長期に足を圧迫することで生まれる習慣的な尖足や、 片方の脚が短いような脚長差のある方で、その脚長差を補うために機能的な尖足になることもあります。
足関節の可動域が少なく、つま先立ちで歩く様になる。また、足自体が回内傾向にあり、非常に安定性にかけます。 爪先で歩く為、どうしても足の爪先や中足骨骨頭に負荷がかかりやすく、前足部の変形、ハンマートゥや外反母趾、胼胝や魚の目が非常にできやすく歩行には困難が付きまといます。
世に多くの靴がありますが、残念ながら尖足用の市販の靴というものは存在しません。 尖足の足を持つ人の多くが、多くの人が市販の靴を自分で高さを調整したり、様々な工夫しながら履いている 靴には非常に困る足の変形の一つです。 比較的症状の軽い尖足に対しては、セミオーダーで踵部を深くして踵がしっかりととまるようにして、靴の中で両足の脚差をうめるように中敷き、もしくは靴自体の底で調整する。 見た目状はまったくわからないようにも製作することも可能です。 フルオーダーで靴を作るケースも多く、左右別々に足形を取り出し、左右別の靴を作り上げる。 尖足の靴で一番難しいのが、歩行の重心移動のバランスです。 ハンマートゥなどのつま先の変形に合わせたつま先調整、角質のできやすい足裏を優しく保護するクッション性のいい中敷きや 様々な症状にあわせ、一つ一つを解決しながら、フルオーダーシューズを製作するのです。
踵足
踵足は、足のつま先が宙に浮いた状態で、踵だけが設置し、直立と歩行をおこうなう足、足の変形である。
踵足は足部の底屈屈筋の間で筋に強いバランス障害が生じたとき、 つまり下腿三頭筋(ふくらはぎの筋肉)とそれに続くアキレス腱の機能欠落の結果でその原因は様々です。 小児脳性不全麻痺、小児麻痺、脛骨神経の損傷などの麻痺によるものや、 アキレス腱などの治療の結果として、踵足になることもある。 また、脳卒中などの後遺症として出る弛緩性麻痺や事故によるアキレス腱の損傷も原因の一つになります。
痛ましい話ですが、古代において、捕虜のアキレス腱を切って逃げられなくしたことにもあるように、踵足は、足の機能に壊滅的な打撃を与えます。 足での蹴り出しができず、本来足が持つ歩行機能が失われ、歩行は、歩幅が小さく不安定です。 また、膝や股がその失われた歩行機能を補うように曲がった状態になっていることが多く見られます。
靴でできることとしては、カカト部分の靴底にフレアーヒールなどを施し、立った時の安定性を増す加工を行うことが出来ます。
アキレス腱周囲炎
アキレス腱周囲炎を中心として、周囲全体に炎症呈する状態をいい、この中にアキレス腱滑液包炎やアキレス腱周囲炎などが含まれます。 また、アキレス腱短縮症は、炎症が見られなくてもアキレス腱が縮む症状そのものを言い、これを無理に伸ばそうとすると 炎症が起きるため、常に炎症を伴うという類のものでもないのです。 また同様の症状として「ハグランド病」などがあるが、 どの部位がどの程度侵されたときをハングルンド、あるいはアキレス腱周囲痛と呼ぶのかの区別は、明瞭でない。
加齢変化のひとつである腱の変性がベースにあるため、中年以上の市民ランナーやウォーキングをしている人に多く発症します。 使いすぎが原因しているために、運動量と発症には密接な関係があり、不適切なトレーニング方法が原因していることもあります。 また、靴の不適合や扁平足(へんぺいそく)などの足部変形も原因のひとつになります。
スポーツ、主に長距離ランナーに発生することが多く、アキレス腱全体にズキズキとした痛みがあります。 くわえて、運動時の時の疼痛が激しく、手の親指で押すと圧痛を訴える。 よく観察するとアキレス腱厚痛のある部分が隆起したり、逆に陥没していたりすることもあります。。 また踵骨、アキレス腱滑液包嚢包炎では、踵骨上部が正常のこともあるが、時には突出して彎曲している場合もある。 アキレス腱が縮小するアキレス腱短縮症は、運動などで無理に引き延ばそうとすると、炎症を起こすことがあり、痛みが大きい場合には、 アキレス腱が断裂することもあるので、むやみに伸ばすなど医師の適切な処置を受け、安静にすることが望ましい。
中敷きや靴を加工することで踵を高くして、ヒールの高い靴をつくることでアキレス腱を弛緩した状態に置き症状を軽くすることができます。 しかし、まず安静が大事で冷湿布などで炎症を抑えて、固定などを行い、炎症が治まるまでアキレス腱の運動を極力制限する必要があります 合わない靴によってもたらされた足の病気は、足に合った靴を履くことで改善は可能です。
ハグルンド病
ハグルンド病は足の踵に、アキレス腱のつけ根あたりに見られる症状です。 アキレス腱とかかとの骨の後方の間に、関節をスムーズに動かす滑液包というものがあり、この部分が靴などで繰り返し圧迫されることにより炎症を生じる病気です。 単独で発症する事は少なく、踵骨後外方に骨性の隆起や軟部組織の肥厚を認めることが多いです。 また、アキレス腱皮下の滑液包の炎症や、アキレス腱付着部の炎症を合併することもあります。 靴を着用するスポーツ選手に多く、特にランニングなどの運動時に痛みを訴えます。
原因の多くは合わない靴です。スポーツや日常の歩行など、足関節に繰り返し靴などで圧迫や刺激が伝わることで炎症が起きます。 靴のかかは基本的にかかとをすっぽりとおさめるように出来ていますが、足のヒールカーブが靴のヒールカーブと形状が合わない場合に発症しやすいようです。 靴を新調した時に、この部分に靴ずれや圧迫などが起き、発症へとつながることがあります。 また足の特徴として、カカト部分が大きくはりだすような、ハイアーチの足にもよくみられます。 アキレス腱皮下の滑液包の炎症や、アキレス腱付着部の炎症を合併することもあります。 硬い靴を着用するスポーツ選手に多く、特にランニングなどの運動時に痛みを訴えます。
踵の骨が出て靴に当たり、アキレス腱の付着部が赤くなって、激しい痛みがあるので、症状としては非常にわかりやすいものです。 また骨棘が形成されるのも特徴的で、踵のアキレス腱の付着部が膨らむように肥大します。 これはとは踵を包む部分が硬いパンプスにより踵が押されて刺激され骨が隆起するため「パンプス瘤」など呼ばれることもあります。
靴によってもたらされる様々な足の変形や病気の多くが、靴を原因とするものです。くどいようですが足に合った靴を履くことが第一です。 最も効果的なものは、踵部分のないつっかけるようなサンダルなどに履き替えることです。 ハグランド病の痛みは、アキレス腱の付着部分の炎症ですから、まずは靴などが当たらないことが抜本的な解決になります。 ですが、靴を履かないでいられない場面もあります。そうした場合は踵部分にパッドをいれて、圧迫力を軽減させたり、 靴のカカト部分カウンターや、靴自体をくり貫いて圧迫力を逃す方法もあります。
脚長差
脚長差とは、文字通り、左右の脚の長さに差がある状態の脚のことです。 人間は非対称の生き物であり、正確に言えば個々人の状態で、若干の脚の長さに差はあります。 左右の脚の長さの差が、歩行や日常生活に支障が出るほどの場合、インソールでの調整や靴での高さの補正、 「補高」をすることにより状態の改善を目指すことも可能です。
脚長差を生む原因は様々で骨の変形が進んだり、人工関節や自骨の手術後に生じることもあります。 生まれたときから股関節の脱臼、また片側の成長のみが足りない状態での、脚長差を持っている方もいます。 脚長差が最も見られやすいのは、変形性関節症になり脚長差が生じている方が最も多く見られます。 足部の変形などが、高さの違いを生むこともあります。 交通事故での大腿骨骨折、ポリオの後遺症として下肢が短くなっている事もあります。
脚長差のある方の歩き時に特徴として、上体の横揺れ、とくに肩が左右に揺れや、お尻を引いたような姿勢での歩行が見られます。 また、長いほうの脚には短いほうの脚よりも荷重が大きくかかっていて、関節や筋肉の痛みなどがあることもあります。 立った時には骨盤が左右に傾きますから、脊柱が変形します。 例えば股関節の病気で脚長差があると腰が痛む事が多く、股関節性の腰痛と呼ばれます。 若い時には感じないのですが、多くは30から40歳以上になると腰痛が出始めます。 短い側の下肢で立っている時につま先立ちになり指の付け根にタコができます。 ご本人が、脚長差にまったく気づいていない事があります。姿見など大きい鏡で見て、片方の肩が下がっている場合には整形外科でレントゲン写真を撮って原因を調べてもらうようにお奨めします。
脚の長さが左右違う場合、靴や中敷きによる、高さの補正を行うことが出来ます。 この高さの補正のことを「補高」と言います。 若干の差ならば、歩行には問題がありませんが、関節の動きや筋肉など、さまざまな要因が重なる為、一概にすべての脚長差に補高が必要なわけではありません。 左右の脚の差分を単純にその分補高してあげれば良いというものではなく、調整は非常に繊細で難しいものです。 補高した状態で左右の骨盤の高さが同じようになるようにするのが望ましい状態なのですが、 脚差がありすぎる場合にいきなり同じ高さへと調整するとバランスを崩しやすく良くありませんので、徐々に高さを合わせるようにするとよいでしょう。 また、4~5cmの高さを補う調整の場合は、その高くなった分、不安定になりやすいので、踵部分にフレアーヒール加工を用いるなど 安定性を考慮した靴加工が望ましく思われます。こうした構造を得ないと、捻挫や転倒の原因になりやすく注意が必要です。
糖尿病足
糖尿病は血液中のブドウ糖が過剰に増えた状態。血糖値が高い状態が続く病気です。 日本の糖尿病患者数は約740万人、その予備軍を含めると約1620万人と推計される、非常に身近な生活習慣病です。 初期は自覚症状に乏しく、知らない間に病気が薄み、気が付いたときにはかなり進行しているということが珍しくありません。 糖尿病の怖さは、糖尿病それ自体よりも、むしろ糖尿用を原因とする合併症でしょう。 神経が変性したり、脱落することで、全身に神経障害が起こる「糖尿病神経障害」 網膜の血管の障害が起きることによる「糖尿病網膜症」 血液をろ過する腎臓の障害による「糖尿病腎症」 これらはすべて高血糖を原因とするもので、なかでも足に関わる合併症では 末梢神経が侵される「神経の障害」は、壊疽(えそ)などの深刻な状態を巻き起こすこともあります。
糖尿病は遺伝的な要素による面が大きく、糖尿病になりやすい体質を持っている人が、 肥満、感染症、精神的ショック、妊娠、投薬の副作用など、なんらかのきっかけで発症します。 足に関して言えば、糖尿病は足の切断など恐ろしい事態を巻き起こす非常に怖い病気です。 その原因は、糖尿病の特徴である三つの合併症が密接に結びついています。
■免疫の低下
糖尿病は血液のろ過を行う腎臓に障害を与えますが、血糖コントロールが不良な場合、免疫力が低下します。 免疫とは体に入った細菌やウィルスに対する体の防衛機能ですが、これらが低下することにより 細菌やウイルスなどに対する抵抗を失い、感染症を起こしやすく、そして感染しても治りにくい状態になります。
■神経障害
糖尿病による神経障害はほとんどが足から始まり、感覚が麻痺して、足に傷などが出来ても気づきにくくなります。 本来なら足は敏感なセンサーです。指先ほどの石、カミソリが靴の中にあって、足を入れれば飛び上がるほどの痛みを覚えるでしょうが、 末梢神経の障害が進むとこうしたことにさえ気が付くことがないのです。
■免疫の低下 + 足の感覚の喪失
「感染症に弱い」「傷が出来ても気が付かない」この二つの原因が深刻な事態を招きます。 多くの靴は密閉された状態で、通気性が悪く、湿度の高い靴の中は雑菌の温床になりやすいのです。 そうした靴を傷ついた足で履けば、たちまち小さな傷から細菌が感染します。 ちょっとしたキズ、タコやウオノメなど、通常ならば、なんのことはないことでも糖尿病にとっては恐ろしい事態を巻き起こすきっかけとなります。
1)胼胝、鶏眼
糖尿病患者の脚には健康な人と比べて胼胝や慧眼が頻繁に発症し、 しかも急激に大きくなる傾向があります。胼胝の場合、放っておくと非常に熱くなり、潰瘍などを引き起こすので手入れして増殖を抑える必要があります。 しかし、鶏眼の場合の自己流処置は出血などを伴うことが、免疫が低下し感染に弱くなっている状態では、非常に危険です。
2)皮膚の乾燥、亀裂、乾皮症
糖尿病の方の足の特徴の一つで、足が非常に乾燥する場合があります。乾燥することで亀裂が生じ、そこから感染を引き起こしやすくなります。
3)潰瘍
潰瘍は足の側面の他、第一、第二中足骨指節関節部に最も多く発症します。 足に合っていない靴を着用したことが原因の場合が多く、靴選びは慎重に行わなくてはいけません。 潰瘍ができても末梢神経の障害で、ほとんど痛みがないので見過ごしがちですが、処置が遅れれば最悪の場合足切断にまで至る事であります。 普段から足や体の状態をチェックすることが大切です。
4)骨関節疾患
足の指の付け根の関節を中心とした変形が見られます。 前足部では骨変形を起こし、後足部では軽微な外力で足関節の脱臼や骨折、距骨骨説、踵骨骨折を生じ、足部変形を起こすことがあります。 変形があると足の荷重が変わり胼胝や潰瘍ができやすくなるので、些細な傷でも油断は厳禁で、足に合わない靴はすぐにやめましょう。
糖尿病の足でなにより怖いものは感染症です。 ちょっとした傷でも治りにくく、また神経障害の為足の傷に気が付きにくい状態にある足の靴選びは、 なによりもまず自分自身の足に合った靴を選び、そして正しく履くことが大切です。
そのためには、まずご自身の足を足の計測などを行い把握することです。 靴はサイズだけでなく、幅の広さ、甲の高さがあっていること、爪先は指が自由になる空間がなければなりません。 踵はしっかりと足を保持する構造を持ち、足を靴にしっかり固定できるものが望ましいでしょう。 皮膚に過度の摩擦が生じないよう、アッパーは柔らかい素材で作られていることが大切です。
また、フットプリントなどを用いて、足の裏の圧の状態を把握し、オーダーアインラーゲンなどを用いて タコやウオノメな、足の特徴に合わせた調整を行うことです。 極力靴内を清潔に保つために、アインラーゲンには特別な素材を用いて、洗浄が容易な状態とし、また足あたりを良くします。
靴を履く際には異物が入っていないか靴の中をチェックし、摩擦を最小限に抑えるため、必ず靴下を履いてください。 ただし大きすぎる靴下はしわが寄ってしまうのでさけてください。小さすぎても圧迫を起こすので、足によくあった靴下を履くことが大切です。 靴は最初は家の周りを軽く歩くなどして履き慣らしに十分に時間をかけ、長時間の歩行は避けたほうがよいでしょう。
関節リウマチ
関節リュウマチは症状が進むと関節部の関節の変形を起こします。 これは足にも見られ、外反母趾や、ハンマートゥ等、様々な足の変形の原因となります。 日本での患者数は70~100万人、その名前自体は一般によく知られた病気ですが、 実態について詳しくは知らないという方も多い病気だと思います。 関節リウマチは全身の関節に炎症が見られる病気で、長い時間をかけて全身の関節に炎症が広がっていきます。 高齢者の方に多いと思われがちですが、その発症は25歳以後に多く、ピークとなるのは30~40代です。 この病気はまだ、その病気の仕組みに関しては分かってきていますが、 その根本的な完全までは解明されておらず、抜本的な治療法はなく、長く付き合っていかなければならない病気です。 そうした面からも高齢者に多いといったイメージが付いたのではないでしょうか。
■痛みの原因は炎症
なぜ痛みがあるのでしょうか。関節リウマチは、関節を滑らかに動かすための関節液を作り出す組織である滑膜に慢性的な炎症が起こり、関節に痛みや腫れが生じる病気です。 この炎症と言う状態は、体の一部が障害を受けたとき、それを修復しようとして働く反応です。
■炎症を起こす原因は免疫の異常
では、なぜ炎症が起きるのでしょうか。関節リウマチの場合、そこには免疫と呼ばれる体の防衛機構の影響があると言われています。 免疫とは、体内に侵入してくるウイルスや細菌とたたかう仕組みのことです。 免疫を司る免疫細胞は異物と排除しようと攻撃しますが、これが何らかの原因で異常をおこし、本来守るはずの体、この場合は 関節の滑膜を攻撃するのです。この結果炎症が起こるのです。
■炎症は変形を生み出します
関節が炎症を起こすと滑膜の細胞と炎症を起こしている細胞は増殖します。 そしてこれらの細胞は炎症性の浸出液を排出します。この排出液はよく「水」とたとえられ、「ひざに水が溜まった」という状態をつくります。 ひざの水、炎症性の浸出液の中には関節の軟骨を溶かそうとする有害物質が含まれています。 滑膜炎が続いている状態では、膝のクッションである軟骨は有害物質を含んだ炎症性の浸出液から栄養を受けることになります。 次第に弱っていき、運動時の摩擦も加わり消えていきます。 軟骨が消えると、増殖した滑膜組織は骨の中へと進入し、滑膜細胞から放出される物質は骨により骨はむしばまれ、そして変形が起こります。
■根本の原因はいまだに不明
以上が関節リウマチの起こる仕組みですが、免疫の異常がなぜ起こるか、その原因は現在もまだわかっていません。 遺伝、ウィルス、ストレス、出産、様々な要因が複雑に入り組んでいるとも言われ、日々研究が続けられています。
■関節リュウマチの進行はゆっくりとすすみます。
関節リウマチの症状はゆっくりと進みます。 ごく初期には、疲れやすい、だるい、食欲がないなどとまるで風邪のような症状が続きます。 朝起きたときに力が入らず、ボタンを結ぶことすらできない。手や手首の関節が腫れて痛みます。 この関節の腫れは、左右対称の関節に現れ、特徴的です。痛みとともに症状は広がっていきます。
■進行具合で、痛みの原因や状態が全く変わってきます。
初期の痛みは、滑膜の炎症からくるものですが、病気が進み軟骨や骨が破壊されれば、血流が悪くなり、 その血流の悪さが痛みの原因にもなります。骨格が変形すれば、筋肉の状態も変わり、筋肉痛や変形した部位が 靴などに当たる事での痛みも増えてきます。天候など、湿度や気圧、温度による症状の差も激しく、些細な変化を痛みが敏感に察知するので 体の症状が天気予報より正確に天候を察知するとも言われることもあります。
■関節リュウマチと足の症状
足に見られる関節リウマチの変形は中足趾節関節での炎症が多く、外反母趾、内反小趾、ハンマートゥなど趾の変形がよくみられます。 また、足骨格のアライメント(足の正常な骨の配置)が徐々に崩れてくるので、内側縦アーチが破綻した扁平足となり、 同時に踵の外反変形が生じて、足底部に胼胝がよくみられるようになります。 そのほかにも足底腱膜炎、アキレス腱周囲炎、滑液包炎なども生じやすく、関節リウマチのほとんどの方には足のお悩みが尽きません。
関節リウマチをお持ちの皆様が、本当に靴選びに苦労しているのを実感します。 痛みやはれのため、そして症状の進行具合によりますが変形により、規制靴の多くが足に合わない状態です。 足の裏はタコやウオノメに悩まされ、外反母趾、ハンマートゥなどの指の変形、偏平足などの足のアライメントの崩れの状態は非常につらく、 屋外に出るのもままならないような状態が生まれます。 関節リウマチの足に対して、明快な解答はありません。病気の進行状態や、個人個人によって足の状態は非常に様々なのです。 ただ言えることは、規制の靴を自分の判断で履くようなことはせず、しっかりとご自身の足の状態を把握したうえで、足にあった靴を履いていただきたいということです。 ひとりひとりの足に合った。こまやかな調整がなによりも大切だと考えていますので、まずはご相談ください。
胼胝(たこ)
タコは靴とすれやすい親指や、小指、足裏など、荷重のかかりやすい部分や靴と皮膚がこすれることによって生まれる皮膚の角質の増殖硬化をさします。 魚の目に比べ、たこには芯がなく表面のみの角質の硬化増殖です。 タコは正式には「胼胝種(べんちしゅ)」といいます、この胼胝は訓読で読んだ場合「たこ」と発音され、より一般に知られています。
もともと、この角質などの皮膚が厚くなる現象は、人間がもともと持つ防衛作用から起こります。 もしも皮膚が厚くならずに、外的刺激を受ければ、皮膚は削られ出血します。こうしたことを防ぐ人間本来の自然な体の営みが角質を生み出すのです。 また、人間の皮膚は低温には比較的強いが、熱には弱い性質を持っています。 とくに、靴の中で足が靴にぶつかるなどの、摩擦など、外的な刺激を繰り返して皮膚が熱を持ってくることで、皮膚は水膨れをつくります。 これが「靴ずれ」と呼ばれるもので、新しい靴を履いたときなど、足になじまない靴や脚と合わない靴などが原因の場合もあります。 そして、足の変形による一部への荷重の集中なども、たこを生み出す原因となります。 こうした、靴ずれ、荷重の集中など外的な刺激が繰り返さ続けると、皮膚の増殖硬化を起こし、タコを生み出すのです。 ただ、生まれつきの遺伝、タコや魚の目が生じやすい体質の方もいらっしゃり、一概に同じ状況で頻発するとは言えないようです。
角質が厚くなった状態では、肉が圧迫されて痛みを感じます。 この角質も指の上や、足の内側にできる硬いものと、汗で湿った場所にできる柔らかいものと様々です。 摩擦など、外的な刺激を繰り返して皮膚が熱を持ってくることで、皮膚に水膨れが出来ることもあります。
日常わりとありふれていて、軽視されがちなタコですが時に重大な致命傷を足に与えることもあります。 特に糖尿病を患っている方の足のタコに対して、安易に対処することは非常に危険ですので 「タコ」くらいと軽くみずに、かならず医師に相談してください。
タコやウオノメと似たもので判別しづらいものに疣(いぼ)があります。疣はウィルス感染なので、 胼胝と違い足部以外や骨の隆起した部分以外にも発生し多発する点で、タコやウオノメと区別されています。 足底にできて扁平化したものはテコやウオノメと混同されやすいですが、疣は隆起した表面に毛細血管が存在するので細かい黒い点状斑を持ち、 削ると出血することで区別できます。 なお、疣を自分でいじると病変を広げてしまう恐れがあるので、医師の診断と適切な治療を受けることが大切です。
極論ですが、タコやウオノメなどができやすい靴は足に合っていないとも言えます。 ご自身の足を正確に把握し、足に合った靴を履くことが大切です。 タコやウオノメのできやすい足をお持ちの方は、アインラーゲンなどによる靴や中敷きによる調整をおすすめします。 足のどの部分に圧力がかかっているかを、フットプリントなどで調べ、足に合わせて適度にクッション性の高い、柔らかい素材や足をささえる堅い素材 を組み合わせての中敷き調整を行うだけでも、タコやウオノメなどの角質が自然に消えていくこともあります。 また靴自体に対しても、革の部分延ばしや、シューストレッチャーにより全体を伸ばしたり細かい調整が可能となっております。 同時に、当店ではドイツ式足のケアーであるフスフレーゲも行っていて、 タコやウオノメなどの専門的な技術と知識を学んだフスフレーガーによる足のケアーも行っています。 詳細は足のケアーにて紹介しておりますのでそちらもご覧ください。
魚の目(鶏眼)
ウオノメはタコとは違うものです。同じ皮膚の角質の増殖、硬化により生まれるではありますが、 ウオノメはそうしたものの中でも、芯があるものをさします。 その名通り、角質の形状は芯の部分が目のように見える印象があり、総じて魚の目のように見えることから、そう呼ばれ正式には「鶏眼」と言います。 ドイツ語ではHuhnerauge (鶏の目)、Krahenauge (烏の目)、といい、文化の違う海外でも認識の一致を見ることが出来ます。
原因の大半は合わな靴によるものです。サイズだけでなく、足の形や用途に合わない靴を履いては、足には大きな負担となります。 強く圧迫されたり、繰り返し摩擦などの熱が加わることで、皮膚の角質が増殖します。こうしたことは出血を防ごうとする人間の体の正常な防衛反応です。 たこと魚の目はそうした体を守ろうとする反応によって生まれ、その原因を同じくしますが、発生の過程と結果が違います。 たこが皮膚の表面が徐々に厚く硬くなり比較的広範囲にわたって表れるのに対し、 ウオノメは、タコと比べると表面的には小さく、 そして皮膚の内側に向かって楔形(工事現場においてある赤いコーンのような円錐状)に生成され、芯が出来ることが大きな違いです。
ウオノメは、正常な皮膚との境界がはっきりして中央に芯があり、面積も比較的小さいものです。 魚の目は芯はその楔状の頂点を皮膚の内側ににむかって伸ばしていて、この芯の部分をふれただけでも飛び上がるような痛みがあります。 歩行に際してはたこよりも圧倒的に強い痛みをともないます。
タコやウオノメと似たもので判別しづらいものに疣(いぼ)があります。疣はウィルス感染なので、 胼胝と違い足部以外や骨の隆起した部分以外にも発生し多発する点で、胼胝や鶏眼と区別されています。 足底にできて扁平化したものはタコやウオノメと混同されやすいですが、疣は隆起した表面に毛細血管が存在するので細かい黒い点状斑を持ち、 削ると出血することで区別できます。 なお、疣を自分でいじると病変を広げてしまう恐れがあるので、医師の診断と適切な治療を受けることが大切です。
鶏眼は症状により、大きく分けて3種類に分けることが出来ます。
(1)硬性鶏眼(Hard corn)こうせいけいがん
最も多くみられるもので、表面に光沢があり削ると中央に核がみることができます。 ウオノメは基本的に痛いのですが、出来た場所により痛みのあり方も違い、神経や血管を圧迫する場合は激痛を伴います。
(2)軟性鶏眼(Soft corn)なんせいけいがん
窮屈な靴などで指同士が圧迫された結果、 足の指の間に生じた鶏眼で、汗のために浸軟して柔らかく白色をしている場合があります。
(3)粒状鶏眼(Seed corn)りゅうじょうけいがいがん
足底や趾の上にできる小さな核のみで構成された鶏眼、周辺の角質増殖(目で言えば白目にあたるところ)のほとんどないものを言います。 軟性鶏眼は常に湿っている第四、第五趾の水かき部や、第四、五趾の末節骨側面に生じやすいものです。
極論ですが、タコやウオノメなどができやすい靴は足に合っていないとも言えます。 ご自身の足を正確に把握し、足に合った靴を履くことが大切です。
タコやウオノメのできやすい足をお持ちの方は、アインラーゲンなどによる靴や中敷きによる調整をおすすめします。 足のどの部分に圧力がかかっているかを、フットプリントなどで調べ、足に合わせて適度にクッション性の高い、柔らかい素材や足をささえる堅い素材 を組み合わせての中敷き調整を行うだけでも、タコやウオノメなどの角質が自然に消えていくこともあります。
また靴自体に対しても、革の部分延ばしや、シューストレッチャーにより全体を伸ばしたり細かい調整が可能となっております。
同時に、当店ではドイツ式足のケアーであるフスフレーゲも行っていて、 タコやウオノメなどの専門的な技術と知識を学んだフスフレーガーによる足のケアーも行っています。 詳細は足のケアーにて紹介しておりますのでそちらもご覧ください。
多汗症
多汗症は発汗が必要以上に増加することをさす症状です。足に見られる多汗症は足蹠多汗症(そくせきたかんしょう)と呼ばれます。 全身性のものと、手や足や腋など局所的にみられる場合があります。そのためこのページでは足に関しての多汗症を取り上げています。 本来、汗のかきかたというのは、体質的に個人差があるものですが、多汗症の方は、裸足で室内を歩くと足裏が湿っているために跡が残ってしまったり、 靴下もすぐに濡れてしまうので、人前で靴を脱げないといったお悩みを持っている方が多いようです。 また、靴内の湿度は必然的に高くなるため、足のにおいが気になったり、湿った状態が続くために足白癬などに感染しやすい状態の足と言えます。
現在も原因については、諸説あり、明快にこうだと言えるものはありません。 精神的によるもの、遺伝的原因によるもの、交感神経の反応によるもの、非常に様々です。 現在でも研究は続けられており、難治性疾患克服研究事業の研究奨励分野に指定されています。
一時的に発汗が増加するものから、汗が滴となってしたたり落ちるほどの多量の発汗がみられるものまで様々です。 前述した、足の裏が湿っていて、素足で歩くと足跡が付くような状態は比較的重度の多汗症と言えます。 幼少から、思春期の頃に発症し、起きている間は発汗が多く、睡眠時は発汗が停止する例が多く、 冬など寒い時は低発汗が少なく、夏など温度が高くなると発汗量が増加します。 また、合わない靴が足にあたえる不快な刺激により、異常な汗をもたらすこともあり、不快感による精神的な発汗に増加もあります。
中敷きを天然素材などを使用した吸湿性の高いものや、汗に対応した特別な素材を用いたインソールを使用することで、改善します。 靴下も吸湿性の高い綿などの素材を使った五本指のソックスが望ましく、こまめに変えるようにするとよいでしょう。 湿った靴を常に履き続けることは水虫などの併発を招きやすく、 また、汗により滑りやすくなった足は、靴の中で前へと動くことも考えられますので、しっかりと固定できる靴をおすすめします。 できることならば、きちんと足に合った状態の最低2足以上の靴を用意し、交互に履き替え、靴を休ませる時間をつくることで、 靴を乾燥させ、また靴自体の寿命も伸ばすことが出来ます。
足白癬(水虫)
いわゆる水虫は、カビの一種である「白癬菌(はくせんきん)」が足の皮膚などに付着して、寄生することで起こる皮膚病です。 白癬菌は免疫機能の低下した状態では、体の様々な場所で見られますが、足に付着した場合は足白癬「あしはくせん」といいます。
水虫の原因である白癬菌は、基本的に人から人への感染です。足の指の間などに汗や垢などの汚れが溜まり、それが白癬菌の温床となります。 白癬菌への感染の多くは家族内感染が多く、バスマットやスリッパなど、家族で共用してなおかつ感染者がいる場合、注意が必要です。 白癬の根治が難しい理由の一つが、家族の誰か一人だけが治療を行っても、再発・再感染を繰り返すことにあることです。 家族で一致してきちんと治療することが大切です。万一、症状があらわれた場合、「水虫」と甘くみてはいけません。 早期に医師の適切な診断を受け、そして根気よく、家族で協力しながら治療することが大切です。 長時間ブーツなど通気性の悪いを履いたり、雨でぬれたり湿った状態が続くことでで白癬菌が増殖し、寄生します。 基本的に靴による感染は、感染者の靴を履くということがない限りありません。 靴を脱ぐ習慣のある日本ではより感染しやすい環境にあるのは確かでしょう。免疫力の違いなどから感染は、個人個人の様態によってまちまちです。 また、感染が長期にわたることで、爪白癬などを発症することがあります。
水虫ときけば、「あしがかゆい」といったイメージを持ちますが、これは一面に過ぎず、足の痒みを伴わない場合も多くあります。 そのため、知らず知らずに水虫になっていたという事もよくある話です。 乾燥している足の甲側より、足の指の間や、足底など、汗腺が多く、湿っている箇所に多くみられ、 症状や汗腺場所から、大きく3つの型に大別されます。
(1)小水包鱗屑型(汗疱上白癬)
小水包型の水虫は、足の裏や指に小さな水疱ができて、それが破れて、皮がむけてしまうような症状を起こします。 ときには大きなの水疱を形成することもあり。かゆみは強く、季節的には夏での悪化が見られます。
(2)趾間型白癬(趾白癬)
いちばん多いタイプの水虫でその名の通り、足の趾の間の皮膚に水疱ができたものです。 指の間が赤くはれあがったり、皮がむけたりします。また、皮が白くふやけてジメジメし、赤くむけてただれてきます。 水疱型と同様に、かゆみは強く、夏場に悪化する症状が見られます。
(3)角化型
一見すると水虫とわかり辛く、足底全体が角化しひび割れて硬くなります。 踵の皮膚が厚くなってひび割れが生じている場合、この角化型の足白癬が疑われます。 乾燥性で皮がむけたり、角質がボロボロ落ちたりして、その角質があらたな感染源になる事もあります。 家族や他の人はもちろん、本人の手のひらにも移行している場合もあり、多くは乾燥した冬場に悪化します。
靴が原因で水虫に感染することは、感染者の靴を履かない限りはありません。 ですが、水虫が悪化する原因には靴が大きく関係していることは事実としてあります。 白癬菌は、じめじめと湿りった適度の暖かさを持つ場所を好み、繁殖するので、 通気性の悪い靴の中は、白癬菌にとっては温床となります。また多汗症の兆候が見られる方などはこの傾向が強くなります。 ですから、靴は通気性がよく開放的なサンダルなどが理想ですが、 日常の生活において、どうしてもそういった履物ではいられない場面は出てきます。 そうした場合、日常のちょっとした工夫で、状態を改善することも可能です。 靴下は吸湿性の良い綿製の五本指のものを選び、最低でも一日2回程こまめにとりかえる。 靴やスリッパを何足か用意し交互に履き、中敷きが取り出せるタイプであればはずして乾かす。 靴が脱げる環境であれば、極力蒸れないように気を使い、サンダル等が使用可能な場面であれば、履き替える。 等、手間かも知れませんが、そうしたことを行うことで状況は違ってくるはずです。 厚くなった爪などが痛い場合、当店での足のケアーで状態を改善することも可能です。 また、足に合わない靴は余分な発汗をうながす為、足に合った靴を履くことも大切です。